この投稿は「卓ゲ箪笥 Advent Calendar 2024」12/14担当の記事です。
昨日の担当はれれさんでした。
2023年に初めて箪笥アドカレに参加してから、あっという間に1年が経ちました。
今年の記事を書くにあたり、昨年の自分の文章を読み返しましたが、やたらテンションが高かったですね。語るぞ、の勢いだけで書いてまともな推敲もしていないのでさもありなん。
今回はどうしようかと考えた末、やはり好きなものについて書くことにしました。よろしければお付き合いくださいませ。
さて。
私は文房具が好きです。ひとくちに文房具といってもその種類は多岐にわたりますが、今回書くのは「ボールペン」についてです。
アナログで手書きする機会が減っているであろう現代人でも、ボールペンならばなにかしら1本は持っているのではないでしょうか。文房具店はもちろん、スーパーやコンビニにも必ず置いてある、最も身近な文房具のひとつです。
私が持っているボールペンを集めてみました。普段手に届く範囲にあるのは20本くらいのようです。自分的にはそんなもんだろうな、という数ですね。奥にしまっているものも加えるともっとありますが、今回はこれら日常的に使うものをメインに、メーカーごとに見ていきたいと思います。
ZEBRA(ゼブラ)
サラサでおなじみ、ゼブラです。
とはいえ、私自身はあまりサラサを使わないので、むしろサラサを持っていたことに驚きました。猫柄に一目惚れして買って、よく見ていなかったのかもしれません。ボールペン売り場といえば、カラフルなサラサクリップがずらりと並んでいる光景。このブラウングレーもいい色ですね。
ブレンはその名の通り「ブレない」ボールペンです。ペン先の構造と低重心の軸で、書いた時に振動しない、独特の書き心地になっています。低重心のペンは持った時の沈むような安定感が好きで、このブレンも出会った時から気に入っています。
ブレンUはブレンの兄弟型とでもいいましょうか。ブレンの低振動はそのままに、しっかりしたクリップと濃く見やすいインクでさらに使いやすくなったモデルです。クリップの金属が見えているのが好き。
Fortiaもメタリックボディのかっこよさと、小柄ながらずしりとくる重さが気に入って買ったやつです。残念ながらこのタイプは廃盤になってしまったようで、現在はフォルティア300というノック式のモデルが発売されています。
ブレンは3本あります。ひとつは最初に買ったスタンダードなもの。2本目は北海道で見つけた限定柄のもの。3本目は数量限定クリアボディのものです。クリアボディはいいぞ。デザインの違いだけなので書き心地は全て同じです。
uni(三菱鉛筆)
同じJETSTREAMの名を冠していますが、使う場面は異なる2本です。青軸がきれいなJETSTREAMは、馴染みやすいノック式ボールペンです。
0.5だと思っていましたが見たら0.7でした。基本的にボールペンは0.3〜0.5を買うんですが、0.7のくっきりさもいいですね。これは海洋プラスチック製のモデルで、このタイプは0.7のみの展開のようです。uni的にボールペンは0.7がおすすめなのかもしれません。
対してJETSTREAM EDGEは見ての通りのこの細さ。多くのボールペンが0.3で極細と銘打つなか、油性ボールペンで0.28という類を見ない細さです。
物珍しさゆえに買いましたが、なるほどたしかに細くてもしっかり見える。ただ書く紙によってはインクが出づらいのが玉に瑕。比較的ゴツめのボディと独特のクリップデザインが好きです。発売当時0.28は世界最小とのことでしたが、今はどうなんでしょう、他のメーカーでも作られているのだろうか。
PILOT(パイロット)
万年筆でもお世話になっているパイロットです。
フリクションは消せるボールペンの代名詞ともいうべき存在ですが、私はほとんど使いません。これはたぶんノベルティでもらったやつです。
ここで語るべきは私のイチオシJuice up。黒がないのは先日使い切ったからで、つまりそれだけ日常的に使っているということです。Juice upのいいところはインクの発色とカラー展開、黒いボディのかっこよさ、あとはやっぱり書きやすさですね。
基本色に加え、パステルカラーとメタリックカラーも合わせた定番色が豊富なJuice upですが、私は特にブラウンが好きです。紙に映える発色ながら、黒よりもやわらかい印象といいますか、書いたものを見返した時にほっとできる気がします。
あと(PILOTに限ったことではないですが)文房具はしょっちゅうテーマに沿ったモチーフイメージの商品展開することがあり、私も過去にそのひとつを買ったことがあります。
これは海の生き物をモチーフにした限定軸デザインのJuice upです。セット販売の化粧箱がまたかわいいんだ。グロッシーの名の通り、光沢のあるインクがきらめいています。きれい。
Pentel(ぺんてる)
エナージェルこんなにいた?
もちろんエナージェルは好きなボールペンのひとつですが、こんなに偏っていたのは想定外でした。
※追記1 写真では「エナージェル キャップ式」と書いていますが、正しくは「エナージェル ユーロ」です。
※追記2 写真では「エナージェル 0.5 黒」と書いていますが、正しくは「エナージェル インフリー 0.5 黒」です。
エナージェルの長所はなんといってもゲルインクの速乾性! ゲルインクは油性インクと比べてくっきり発色する反面乾くのが遅く、書いてすぐに触るとインクが擦れてしまうことがあります。しかし、エナージェルのインクはその欠点をかなり克服しており、よほど書いた側から触らない限り擦れる心配がありません。
ノック式もキャップ式もインクは同じなので、自分の好みに合わせて好きなモデルを選ぶことができます。エスは全身がプラスチック製のお手軽モデル、インフリーは透明軸で中のインク色が見えるモデルです。ラフグレーは「珍しい色だなあ」と思って買いました。
メーカーサイトによるとキャップ式も替芯対応してるのですが、自分はペン先がうまく外せずできていません。何かコツがあれば教えて欲しい。
エナージェルユーロはキャップ式の使い切りタイプです。替芯が使えない代わりに、ペン本体と一体化していることでより安定して書くことができます。
エスの軸かわいいですよね。茶色い方がスコティッシュフォールド、黒い方はトンキニーズの猫柄です。柄のイメージだけで特に猫の絵が入っているわけではありませんが売り手が猫と言っているので猫です。
ぺんてるは数年前にも猫柄エナージェルを発売しており、そのときはハチワレ柄とキジトラ柄を買いました。ただ、見たらキジトラは軸にヒビが入ってて……悲しい……。
ちなみに、最初のゼブラで紹介したブレンも、ちょうど今猫イメージの軸を発売しています。
手持ちのボールペンの紹介はざっとこんなところです。いかがでしたでしょうか。
記事を書くにあたってメーカーのサイトをいろいろ見ていたのですが、持っていないものもたくさんありますね。ぺんてるのフローチューンとか今回初めて知りました。浮遊感のある書きごこちな摩擦レスボールペン。エナージェルもすでに十分するする書けると思いましたが、さらに心地よさを売りにしているんですね。デザインも白でスタイリッシュで良さそう。ふーん。
買いました。近所に扱っている店があってよかった。
なるほど確かに気持ちいい書き心地。ボールの回転を感じるというのか、エナージェルが紙に吸い付いていくような感じなのに対して、フローチューンはインクは紙に行くのにペン自体は紙から離れていくような感覚。いやまあサイトの説明に引っ張られた思い込みの可能性も否定できませんが、それはともかく書きやすくて良いですね。
ついでに切らしていたJuice upの黒と、猫ブレンも買いました。猫ブレンに関してはもはや軸色が限定色というだけで柄イメージすらありませんが売り手が猫と言い私が猫と思って買ったので猫です。かわいいね。4本目だねブレン。
改めて、手持ちのボールペン紹介でした。いかがでしたでしょうか。
ここに書いたもの以外にも、さまざまな種類のボールペンがあります。たかがボールペン、されどボールペン。少しでもボールペンへの興味が深まったなら幸いです。
ところで、ボールペンについて考える中、ふとこんな疑問が浮かびました。「この一本でどれくらい筆記できるのだろう?」と。
原稿用紙何枚分とか文字数にするといくつとか、いろいろ目安はありますが、文字の大きさにもよりますし、少し書いた程度ではインクの減りはわかりません。なにか、規格が決まっていて、ある程度インク消費が見込めて、あとはせっかくアドカレなので箪笥らしいもので、インク消費量の検証はできないだろうか……。
キャラクターシートはどうでしょう。
キャラシならば1枚の情報量はだいたい決まっています。ちょうど手近なところに昔使ったCoC6版のキャラシがあったので、これを書くことにします。B5一枚書けば消費量もわかるはず。
何も知らずにやった頃の産物なので技能取得めちゃくちゃだったり無意味にチェックついてたりするけどご愛嬌。
使うのはエナージェルの0.3です。キャップ式は芯が外せずインク量が見れなかったのでエナージェルユーロは外からだとインク量が見えないので、ノック式のスコ柄でやります。作業前のインク量はこんなくらい、だいたい4.6cmです。マステは向き確認のために貼っています。
ではいざ。
久しぶりにトレース台を引っ張り出しました。チェックボックスひとつひとつに影があるのが憎い。一息に書き切ってしまうつもりでしたが、2時間を超えたあたりで急に腕のだるさが現れ、手が震えて作業がままならなくなりました。
仕方がないので休憩を挟み、気を取り直して続きです。と言っても、この先は写真を撮っていないので途中経過はありません。
というわけで、完成しました。
プレイヤー名欄の透けた触手を無視した以外は、ほとんどそのままトレースできたと思います。〈隠す〉って初期値15もあったんだ。
最後にPC情報を書き入れ作業終了です。
さて、肝心のインク量はどうなっているんでしょう。
えっすごい減ってる。4cmくらいまで減っています。「全然減ってないじゃないか」というオチにならないか心配だったので正直ホッとしました。
計算すると、エナージェル1本でB5サイズのキャラシが約8枚書けることになります。目に見えてインクが減ったので嬉しくなっていましたが、キャラシ8枚と考えると多くも思えますね。なかなかボールペンを使い切ることがないというのも納得です。
なお、1枚書くのにかかった時間は3時間半くらいでした。その時間があったら1セッションできるよ。
今度こそ、これにて結びです。ご拝読ありがとうございました。よき文房具ライフ、卓ゲライフをお過ごしください。
明日の担当はむらせさんです。よろしくお願いします。